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移転価格が注目される本当の理由
2020年2月12日
カテゴリー/ 税務・会計・法務コラム

こんにちは、中尾です。

以前のVlogで、「移転価格は、多くの経営者から重要視されている」とお伝えしましたが、それは一体なぜなのでしょうか?

答えは、「移転価格には答えがない」からだと思います。

 

在ドイツ日系企業は、「我々は低機能・低リスクのディストリビューターだ(から、得るべき利益は比較的低くてもよい)」と主張。

それに対して、ドイツ税務当局は「いやいや、あなた方はハイリスク・ハイリターンなビジネスを展開している(のだから、もっと高い利益を得るべき)」と反論。

このような議論は、税務調査においてよく見受けられます。

 

「一つの事象につき一つの解釈しかない」のではなく、見る人によっては捉え方がガラッと変わってしまう。

相手の出方が読めないが故に、多くの経営者が移転価格に注意を払っているのではないでしょうか。

 

ちなみに、OECDが発表した「多国籍企業と税務当局のための移転価格算定に関する指針」には、以下のように書かれています:

Transfer pricing is not an exact science(移転価格は厳密な科学ではない)

 

しかし、相手の出方が読めないからといって、打つ手はないのでしょうか。

そんなことはありません。

ポイントは、「自分の主張が説明可能か否か」であると思います。

 

ここで、一つ質問させてください。

皆さまが従事されている国外関連取引は、説明可能な状態になっていますか?